Snowflake MCP Server使ってみた・感じたこと
Snowflake MCP Serverは、Snowflakeとの対話を可能にするModel Context Protocol (MCP) serverです。
このServerを使用することで、SQLクエリの実行やデータ分析の洞察を簡単に行うことができます。
この記事では、Snowflake MCP Serverのインストール方法から実際の使用例を紹介します。
インストール方法
Snowflake MCP Serverをインストールする方法は主に3つあります:
Smitheryを使用したインストール
最も簡単な方法は、Smitheryを使用したインストールです:
npx -y @smithery/cli install mcp_snowflake_server --client claude
uvxを使用したインストール
Smitheryを使用したインストールでは対話形式でSnowflakeの認証情報を入力するとclaude_desktop_config.json
に設定が追加されますが直接設定を追加することもできます。以下のように設定を追加します:
"mcpServers": {
"snowflake_pip": {
"command": "uvx",
"args": [
"mcp_snowflake_server",
"--account",
"the_account",
"--warehouse",
"the_warehouse",
"--user",
"the_user",
"--password",
"their_password",
"--role",
"the_role",
"--database",
"the_database",
"--schema",
"the_schema"
]
}
}
ローカルインストール
ローカルにインストールする場合も、同様にclaude_desktop_config.json
に設定を追加します。
MCP Snowflake Serverのコードはこちら にあるので、それをローカルにクローンして使います。
"mcpServers": {
"snowflake_local": {
"command": "uv",
"args": [
"--directory",
"/absolute/path/to/mcp_snowflake_server",
"run",
"mcp_snowflake_server",
"--account",
"the_account",
"--warehouse",
"the_warehouse",
"--user",
"the_user",
"--password",
"their_password",
"--role",
"the_role",
"--database",
"the_database",
"--schema",
"the_schema"
]
}
}
提供される機能
Snowflake MCP Serverは以下の機能を提供します:
リソース
memo://insights
: データ分析中に発見された洞察を集約する、継続的に更新されるメモリソース
ツール
クエリツール
read_query
: SELECTクエリを実行してデータを読み取りwrite_query
: INSERT、UPDATE、DELETEクエリを実行(--allow-write
フラグが必要)create_table
: 新しいテーブルを作成(--allow-write
フラグが必要)
スキーマツール
list_tables
: データベース内の全テーブルをリストdescribe-table
: 特定のテーブルのカラム情報を表示
分析ツール
append_insight
: 発見したデータの洞察をメモリソースに追加
活用例:大相撲力士の戦績分析
Snowflake MCP Serverを使って実際のデータ分析を行う例として、大相撲力士・照ノ富士の戦績分析をやってみました。
Claude Desktopから使ってみる
Snowflake MCPのインストールが完了したら、Claude DesktopからMCP Serverを呼び出して見ましょう。
ここでは大相撲のデータがSnowflake上に格納されている前提で、照ノ富士の戦績データを取得してみます。
使用しているデータはこちら です。
以下のようなプロンプトをClaude Desktop上で入力します。
テーブルの名前やカラム名やカラムに格納されている値をプロンプトに含めておくとスムーズに分析が進みます。
Terunofuji(照ノ富士)の戦績を分析してビジュアルレポートを作成してください。
snowflake_pipのread_queryで確認してください。
SUMO.CHANCO.BANZUKEテーブルのPREV_Wが前場所の勝利数、PREV_Lが敗退数です。
RANKカラムには以下のような値が入っています。
Yで始まる: 横綱(Yokozuna)
Oで始まる: 大関(Ozeki)
Sで始まる: 関脇(Sekiwake)
Kで始まる: 小結(Komusubi)
Mで始まる: 前頭(Maegashira)
BASHOカラムで以下のような形式で開催された場所が記録されています。
2023.01: 2023年1月場所
力士の名前は「RIKISHI」というカラム名です
力士の誕生日は「BIRTH_DATE」というカラム名で日付型で保存されています。
日付型のカラムはJSON化できないので、VARCHAR型に変換してください。
以下のような会話で進行しレポートを出力してくれました。
最終的に以下のようなビジュアルレポートが生成されました。
ポン出しでこれが出てくるのは凄いですね。
照ノ富士(Terunofuji)キャリア分析レポート
基本情報
誕生日: 1991年11月29日
キャリア: 65場所
出身: モンゴル(ハラホリン)
所属部屋: 伊勢ヶ濱部屋
照ノ富士 勇輝(てるのふじ ゆうき)は、史上3人目の序二段からの横綱に昇進した力士であり、 大きな怪我を乗り越えた稀有なカムバック物語を持つ現役横綱である。
ランク推移
主要なマイルストーン:
- 2015.07: 大関に昇進
- 2017.11: 怪我により大関から陥落
- 2019.03: 最下位の序二段まで降下
- 2020.07: 幕内に復帰
- 2021.05: 再度大関に昇進
- 2021.09: 横綱に昇進
年間平均勝率
注目ポイント: 2018年の勝率が極端に低いのは怪我の影響。 2019-2021年は回復期の高勝率を記録し、史上3人目となる序二段からの横綱昇進を果たした。
階級別場所数
階級別キャリア:
照ノ富士のキャリアの約3分の1は横綱として過ごしており、キャリアの途中で大きく階級を下げた後、再び上位に返り咲いた珍しい例である。
優秀な成績(勝率70%以上)
場所 | 勝率 | 成績 |
---|---|---|
2013.09 | 85.7% | 6勝1敗 |
2013.11 | 80.0% | 12勝3敗 |
2014.03 | 80.0% | 12勝3敗 |
2015.05 | 86.7% | 13勝2敗 |
2015.07 | 80.0% | 12勝3敗 |
2015.09 | 73.3% | 11勝4敗 |
2015.11 | 80.0% | 12勝3敗 |
2017.05 | 86.7% | 13勝2敗 |
2017.07 | 80.0% | 12勝3敗 |
2019.05 | 100.0% | 7勝0敗 |
2019.07 | 85.7% | 6勝1敗 |
2019.09 | 85.7% | 6勝1敗 |
2019.11 | 85.7% | 6勝1敗 |
2020.01 | 100.0% | 7勝0敗 |
2020.03 | 86.7% | 13勝2敗 |
2020.09 | 86.7% | 13勝2敗 |
2021.01 | 86.7% | 13勝2敗 |
2021.03 | 73.3% | 11勝4敗 |
2021.05 | 80.0% | 12勝3敗 |
2021.07 | 80.0% | 12勝3敗 |
2021.09 | 93.3% | 14勝1敗 |
2021.11 | 86.7% | 13勝2敗 |
2022.01 | 100.0% | 15勝0敗 |
2022.03 | 73.3% | 11勝4敗 |
2022.07 | 80.0% | 12勝3敗 |
2022.09 | 73.3% | 11勝4敗 |
2023.07 | 93.3% | 14勝1敗 |
2024.03 | 86.7% | 13勝2敗 |
注目: 照ノ富士は通算で28回の優秀な成績を収めており、 特に2022年1月場所の完全優勝(15-0)が最高記録。
怪我と復帰の物語
欠場した場所
- 2018.09
- 2018.11
- 2019.01
- 2019.03
- 2023.01
- 2023.03
- 2023.05
- 2023.11
- 2024.01
2018年〜2019年初頭にかけての長期欠場は両膝の大怪我によるもので、本来であれば引退を検討する程の深刻な状況だった。
復活のストーリー
照ノ富士は2019年3月、序二段(相撲の最下位に近い階級)まで転落。しかし、わずか1年半後の2020年9月には再び上位に返り咲き、2021年9月には横綱に昇進した。
この序二段から横綱への昇進は、相撲史上でも3人目という極めて珍しい例である。
怪我を乗り越えての復活は、相撲界だけでなく、日本のスポーツ史に残る偉業として評価されている。
照ノ富士の相撲キャリア総括
強さの特徴
照ノ富士は身長192cm、体重177kgの巨体を活かした押し相撲を得意とするが、 四股名の「照」は元横綱・照國に由来し、「富士」は四股名の由来となったモンゴルの聖なる山にちなんでいる。 寄り切りや押し出しなどの前に出る相撲を基本としながらも、技術的にも高い水準を持ち、多彩な決まり手を駆使する。
キャリアの特筆点
- 2015年7月:史上3人目となるモンゴル出身大関に昇進
- 2017年11月:膝の怪我により大関陥落
- 2019年3月:序二段まで降下し、引退の危機
- 2020年7月:再び幕内に復帰
- 2021年5月:再び大関に昇進(史上初めての大関再昇進)
- 2021年9月:横綱に昇進(史上3人目の序二段からの横綱昇進)
- 2022年1月:初の全勝優勝(15勝0敗)達成
照ノ富士の相撲人生は、怪我による挫折と奇跡的な復活のドラマを象徴している。 序二段から横綱という史上稀なキャリアパスは、彼の不屈の精神と卓越した相撲技術を示すものである。 キャリア初期から現在まで、その勝率の変動からは怪我との闘いや復活の道のりが明確に読み取れる。
Snowflake MCP Serverで広がるデータの民主化
Snowflake MCP Serverを試して見て感じたのはこのツールがデータの民主化を進めるのに非常に役立ちそうだということです。
分析を行いたい人が対象のデータの詳しい中身について把握できていない状態でも対話形式でデータの中身を確認しながら分析を進めることができます。
さらにClaudeのAnalysis toolによって分析した結果のレポート作成も即座に行うことが可能です。
これらの作業は従来だとExplonatory Data Analysis(EDA)と呼ばれJupyter Notebookなどを使って行うことが多かったですが、Snowflake MCP Serverを使うことでそれをClaude Desktop上で対話的に行うことが可能になります。
ということでSnowflake MCP Serverはいいぞという記事でした。
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